FXの心がまえ

海外FXのロスカット水準とは?FXで重要なロスカットについて今一度確認

FXトレードするうえで避けてはとおれないロスカットについてです。

FXのトレーディングではかならず「損切り」は必要なことであり、

ロスカットルールをあらかじめ決めておく必要があります。

また、ポジションを取って有効証拠金が一定額を下まわった場合にFXブローカー側での強制ロスカットもあります。この基準をストップアウトといいます。

証拠金維持率が「何%」でストップアウトしてしまうのかは海外FX業者によって違うので、この強制ロスカット水準をあらかじめ知ったうえで維持率には余裕を持たせなければなりません。

このページではFXブローカーごとの「強制ロスカット水準(ストップアウト)」と「海外FXのロスカットの考え方」がわかるようになっています。

FXの「ロスカット」とはなにか?

FXのロスカット

FXのおさらいとして、

ロスカットとは「損切り」のことで、一言でいえば「損失が小さいうちに決済すること」です。

FXのような短期の投機となるとロスカットを避けてはとおれません。

エントリーに失敗しても含み損がふくらむ前にロスカットしてダメージは最小におさえ、勝てるところでごっそり利益を取っていくことが理想です。

勝率100%なんて絶対に無理なので、まずは「損切り」ができるかどうかがFX初心者にとって大きな壁となりますね。

FXは「3歩進んで2歩下がる」の繰り返しになるというイメージで考えています。

「ロスカット」のパターン

私が思うFXにおける「ロスカット」の種類としては3つあって、

  1. 「手動の損切り」、
  2. ストップロスの設定(逆指値注文)、
  3. そして強制ロスカットです。

「手動」の損切り

手動の損切りとは、そのまま手動で「成行の決済」をすることですね。

スキャルピングなど短期のトレードにおいては「素早く切ること」も大事となってくるので損切りするにはこのかたちとなります。

ストップロスの設定

ストップロスは保有したポジションに対してあらかじめ「損切りの予約注文」を出しておくということです。

一定のところまで逆にいってしまったら決済するということで「決済逆指値」という名称が使われることもあります。

スイングトレードといった比較的長めのポジションにはかならずストップロスを設定しておいたほうがいいでしょう。

ストップロスまでつかなくても「しまった!」と思ったのなら手動で損切りすることも多いです。

強制ロスカット

預け入れている証拠金が一定の金額を下まわるとFXブローカー側で強制ロスカットされます。

このことはハイレバになりがちな海外FXではとくに重要な要素となります。

証拠金維持率が一定水準を下まわると、最初にマージンコールという通知がいき、そのままさらに一定の水準を下まわると強制決済されますが、

強制ロスカットされる水準(%)はFXブローカーによって異なります。

「ロスカット」と「ゼロカット」

海外FXにはゼロカットという用語もあってややこしいのですが、

「ゼロカット」は強制ロスカットされて口座資金がマイナスになったとしても「マイナス残高はリセットされる」ということを指しますね。

よく「ゼロカされた〜」と言っている人がいたら、そのトレーダーのFX口座の資金は「0」になったということです。

より専門的な言い方としてはネガティブ・バランス・プロテクション(NBP)ともいいます。マイナス残高は保護されるということ。

 

もし強制ロスカットされてから再び入金する場合には、マイナス残高がリセットされて「0」になったことを確認してから入金するようにしましょう。

「手動の損切り」「ストップロスの設定」「強制ロスカット」「ゼロカット」のまとめ

  • 手動のロスカットは「成行」の損切り注文のこと
  • ストップロスの設定は保有ポジションに損切り注文を予約しておくこと
  • 強制ロスカットはポジションの含み損がふくらみ証拠金維持率が一定水準を下まわるとFXブローカー側で強制決済されるということ
  • ゼロカットはマイナス残高は「0」にリセットされるということ

主要な海外FX業者の強制ロスカット水準

FXのストップアウト

代表的な海外FXブローカーの「強制ロスカット水準(ストップアウト)」です。

証拠金維持率の「%」がこの水準に落ち込むと強制決済されます。

「ストップアウト」ともいいます。

「20%」がひとつの基準となっており、より有利な水準が「0%」です。

FXブローカー名 強制ロスカット水準
XMTrading 20%
iFOREX 0%
Axiory 20%
TitanFX 20%
Exness 0%

海外FXでは「証拠金維持率」にとくに注意!

海外FXトレードはハイレバレッジになりやすいので、とくに証拠金維持率の数値(%)は常に確認する必要があります。

くわえて知っておくべきことは使うFXブローカーの「強制ロスカット水準」ですが、FXブローカーによってストップアウトされる維持率が違うことに注意!

XM、Axiory、TitanFXなどメジャーな海外FX業者は「20%」です。

iFOREXとExnessでは「0%」まで耐えることができるのでこの点は有利ですね。

ロスカット(ストップロス)の考え方

一般に置くとされるロスカットポイントは次のところです。

自分のポジションが予想に反して逆にいってしまい負けを認めるというラインですね。

例:買いのポジションを保有している場合のストップロス

  • サポート(売りの場合はレジスタンス)ラインを明確に抜けてしまったところ
サポートラインを抜けた先にロスカットを置く
  • トレンドラインが崩れて安値を割って(売りの場合は高値を超えて)しまったところ
トレンドラインを割った先にロスカットを置く

そして、そのロスカットラインから逆算して損失額をあらかじめ想定しておくこと。

 

証拠金維持率は、とくにエントリーした瞬間の証拠金維持率を確認しておくことが大事で、

トレードスタイルにもよりますが、いきなり200%とか切っているとかなりギリギリな勝負をしていると考えられます。

 

短期・長期かで証拠金維持率の目安はかわっていき、

一般に長期保有になるほど証拠金維持率には余裕をもたせて(低レバ)ポジションを取ります。

海外FXの「ロスカット」についてのまとめ

海外FXのロスカットについての要点まとめ

とくにハイレバになりがちな海外FXだからこそロスカットの考え方は重要なことになります。

  • 手動で適切に「損切り」できること
  • 「ストップロス」を適切な位置に設定できること
  • 利用するFXブローカーの「強制ロスカット水準」を知ること
  • 最悪「ゼロカット」されても大丈夫な入金額にとどめること

まずはロスカットの種類をよく知り、結果として良くなかったエントリーを「損切り」できるようになること。

戦略上ゼロカされる恐れのあるトレードをするならば、失っても大丈夫な入金額にとどめること。

トレードでロスカットについて意識すべきことは、

  • 証拠金維持率は常に確認すること
  • 証拠金維持率に余裕をもたせること
  • あらかじめロスカットラインを決めておくこと
  • 1回のロスカットで一撃死するロット数を取らないこと