海外FX業者で「ビットコインFXをすべきか」を考えていきます。
仮想通貨をレバレッジをかけてトレードしたいなら海外口座を使わざるをえないわけですが、
このページでは仮想通貨をCFDといったかたちでトレードできる海外FX業者の紹介(ExnessやFXGT、XMなど)と、それに関連して仮想通貨の取引所事情を解説していきます。
海外FXの仮想通貨の特徴
仮想通貨も取引できる代表的な海外FX業者は、ExnessとFXGTです。
どちらも早い時期から仮想通貨CFDを導入してトレーダーの獲得に成功した感じです。
もっともメジャーな海外FX業者のXMTradingも2017年に仮想通貨ペアの取り扱いがあったのですが、サービスの継続が難しくなったとのことで仮想通貨ペアは廃止となりました。
ついでにXMではビットコイン入金も廃止されました。
あとになってXMは仮想通貨CFDを再開。
ほかに有名どころの海外FXブローカーでは現在、ThreeTrader、Titan FX、Tradeview、TTCM、iFOREX、easyMarketsなどに仮想通貨ペアの取り扱いがあります。
Exnessだと早い段階から、ビットコイン・アルトコインのペアの種類が豊富で、仮想通貨ペアはスワップフリー、口座資金に関係なく最大レバレッジ200倍(BTCUSD、ETHUSDは400倍)、土日も取引できるのでこれらの点で有利でした。
海外FX業者はビットコインFX専門ではないので、
“本職でない海外FX業者”の仮想通貨トレード(←CFD = 差金決済取引)には一般につぎの特徴があります。
- FXはあくまでFXなのであってビットコインの現物を保有できるわけではない
- 専門の仮想通貨取引業者とくらべてスプレッドが広い場合がある
- 専門の仮想通貨取引業者とは違い土日に取引できない場合がある
- 供給量の問題でロットに制限がかかる
- かつてのXMのように仮想通貨ペアの取り扱いが廃止となる可能性もある
- メジャー通貨ペアと比べてスプレッドが大きく変動する
上記を理解したうえで海外FX業者の仮想通貨トレードをする必要がありますが、
ExnessとFXGTでは上記デメリット部分は解消されており、専門の取引所と比べて遜色(そんしょく)ないものとなっています。
ビットコインのスプレッド
BTCUSDのスプレッドは、Exnessのプロ口座のいずれか(スタンダードではない口座)を使えば平常時3ドルを切っています。
FXGTとXMのボーナスのもらえるスタンダード口座ではスプレッドは広くなり、とくにXMのスプレッドでは45ドル前後となっています。
仮想通貨の取引所事情

ここではExnessやFXGTなどの海外FX業者とは関係ないことを書いているのでとばしてOK。
一応、FXを含む仮想通貨をとりまく海外の取引所事情をいうと、
2017年当時に仮想通貨FXで大手だったBitMexが、日本居住者向けサービスから撤退したことで、レバレッジをかけれる仮想通貨の取引環境はがらっとかわりました。
そのかわりとしてBybitが受けざらとなりました。
基本的に海外の仮想通貨取引所は、法定通貨を入金するのではなく、送金したビットコイン(および一部のアルトコイン)を証拠金とするタイプです。
そして昔から海外でもっとも有名なところがBinance(バイナンス)ですね。
Binanceは取引高が世界最大の取引所となりますが、2022年11月30日より日本居住者の新規登録はできなくなり、2023年にBinance Japanができたことにより、完全に海外の機能を有したBinanceは利用できなくなりました。
有名な海外の仮想通貨取引所では「現物の取引」はもちろん、仮想通貨の「レバレッジ(マージン)取引」もできたのですが、
Binanceなどで見かける「Perpetual Futures」とは無期限先物のことです。この用語の意味として、決済期限のないポジションとしてずっと保有することができますが資金調達コスト(金利がかかるということ)も考えなくてはなりません。
仮想通貨FXの場合には一部を証拠金に使うか、クロスマージンという全部を証拠金に使うかを選べるのですが、この点がMT4に慣れたFXユーザーにはわかりづらいところではあります。
海外サイトの場合、ブラウザの翻訳機能を使うことが便利ですが、通常、現物取引は「Spot」、先物取引は「Futures」です。
レバレッジ取引は「Leveraged Tokens」からロングかショートおよびレバレッジを銘柄名称から選んで取引するタイプもあります。
取引所によっては簡易的に自動売買を組める機能があったり、
条件はありますが「IEO」という取引所主導の新規上場銘柄の抽選に参加することもできます。
(Binanceなど使えなくなってしまったのでこれらは過去の話です)
BybitやKuCoinも、昔は本人確認なしで出金制限はあれど利用できたのですが、現在は本人確認が必須となっています。
海外の仮想通貨取引所の難しさ
初心者にとって、海外の仮想通貨取引所の取引画面は難しく感じるはずで、
MT5アプリでシンプルに仮想通貨トレードできることに需要があると感じています。
海外の仮想通貨取引所はセキュリティー上のリスクと閉鎖リスクがあるので、どうしても海外取引所の利用は自己責任となってしまいます。
取引所による信用リスクのことをカウンターパーティリスクといったりします。
さすがにBinanceといった規模の取引所となるとそのリスクは低かったのですが、ほかの取引所ではないとはいいきれません。
よほどの少額を除けば、取引所に長期で仮想通貨を置きっぱなしにするのは危険です。
国内の仮想通貨取引所に置きっぱなしのほうがまだいい場合もあります。
どこの仮想通貨取引所であれ「Authenticator」アプリを使った「2段階認証」は設定しておくこと。
高額にコインを送金する場合には、少額から試してみるという慎重さも必要となります。
【ウォレットについて】
ビットコインをはじめとした仮想通貨の管理に便利なスマホウォレットのBitPay。

BitPayウォレットは海外FX業者のビットコイン入金に対応。
ウォレットにはメタマスクのようなWebブラウザ(の拡張機能)上で使うタイプもあります。どのウォレットであれログイン情報は厳重に管理してハッキングに注意。
仮想通貨を外部で保管するハードウェアウォレットとしてはトレザーやレジャーナノが有名です。

あまり見られないであろうこのページをなぜ書いたのかというと、レバレッジ規制によってビットコインFXができない難民がいることと、
海外FXに興味のある人はビットコインにも興味はあるはずで、土日に取引できたり、海外FXの入金にビットコインやUSDTなどの入金方法も覚えておけば便利なものとなります。
しかし仮想通貨は初心者にとって、トラベルルールやセルフGOXといった送金の難しさがあり、ハッキングといったセキュリティー面においてもリスクはあります。
ひらたくいえば海外の仮想通貨取引所や当時のICOのあやしさは海外FXをもっとひどくしたような感じであり、仮想通貨自体が新しいものなので、きちんとした取引所が見えにくいということがあります。そしてしっかりしていたBinanceが使えなくなった。
そうなるとビットコインのレバレッジ取引がしたいのなら、いかに外国為替の通貨ペアがメインであってもライセンスありの世界トップクラスの海外FXブローカーが貴重な存在であるかがわかってくると思います。
ほかの取引所の仮想通貨トレードでは、短時間で資金調達コストというマイナスのスワップが取られてしまう場合があるが、
Exness、FXGTではマイナススワップが取られない。
Exnessのほか、注目のブローカーFXGTではボーナスありで仮想通貨FXもレバレッジ1,000倍でトレードできます。FXGTもサービス開始からしばらくは仮想通貨ポジションに4時間ごとのスワップ手数料が発生しましたが、あとになってFXGTも主要な仮想通貨ペアはスワップフリーになりました。
よってMT5を使った仮想通貨FXならば、
FXGTとExness、どちらもプロ口座なら仮想通貨CFDのある海外FX業者のなかでトップクラスにスプレッドは狭くなります。
海外FXの定番であるXMでも仮想通貨トレードができるようになり、XMではボーナスを使ったトレードも可能。
海外FX業者で仮想通貨をトレードすべきか

ExnessやFXGTなどの外国為替と仮想通貨を両方取り扱う「ハイブリットFX業者」で、
普段、ドル円やゴールドなどを取引しているトレーダーが仮想通貨ペアをトレードする必要があるかといえば、
むりにトレードする必要はないと考えています。
ほかの為替の通貨ペアがあるので、仮想通貨ペアを為替トレーダーがむりにいじる必要はない。
しかしビットコインが大きく動いたときに、ついでにトレードするのがいいのではないかと。
仮想通貨は値動きが一方に大きく動くのでチャンスはあると思っています。
ドル円やゴールド、ポンドといったほかの通貨ペアがあってわざわざビットコインをいじる必要はないが、おまけ程度に数あるうちの銘柄のひとつといった感じですね。
土日もトレードしたいトレーダーにもよし。
ビットコインはタイミングによってはチャンスがあったり、テクニカルが素直に効くので優位だと思えばトレードすればいいです。